『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』(サルトルとボーヴォワールてつがくとあい、Les amants du Flore)は、2006年のフランスのテレビ映画。監督はイラン・デュラン・コーエン、出演はアナ・ムグラリスとロラン・ドイチェなど。20世紀を代表する哲学者ジャン=ポール・サルトルと、その生涯のパートナーで女性論の古典『第二の性』を著したシモーヌ・ド・ボーヴォワールの愛と苦悩を描いた伝記映画である。
テレビ映画として制作され、本国フランスをはじめ、いくつかの国でテレビ放送されたが、日本では劇場公開された。
ストーリー
ボーヴォワールを主人公に、サルトルとの出会いから、サルトルとの契約結婚と自由恋愛、米国の作家ネルソン・オルグレンとの恋とその破局、代表作『第二の性』出版などのエピソードを通じ、サルトルとのパートナー関係を描く。
キャスト
- シモーヌ・ド・ボーヴォワール: アナ・ムグラリス - 作家、哲学者。
- ジャン=ポール・サルトル: ロラン・ドイチェ - 作家、哲学者。
- ネルソン・オルグレン: カル・ウェバー - 米国人作家。ボーヴォワールの恋人。
- フランソワーズ・ド・ボーヴォワール: カロリーヌ・シオル - ボーヴォワールの母親。
- ジョルジュ・ド・ボーヴォワール: ディディエ・サンドル - ボーヴォワールの父親。
- ポール・ニザン: ヴラジスラフ・ガラルド - 作家、哲学者。サルトルの親友。若くして戦死する。
- ローラ: レティシア・スピガレッリ - ボーヴォワールの親友。母親に結婚を強要され、若くして亡くなる。
- ルミ: クレマンス・ポエジー - ボーヴォワールの教え子で恋人。後にサルトルの「家族」となる。
- ティッセン: ジュリアン・ボンガルトネ - サルトルの教え子。ルミと結婚し、サルトルの「家族」となる。
- タニア: サラ・スターン - サルトルの恋人で「家族」。
- マリーナ: ジェニファー・デッカー - ボーヴォワールの教え子。ユダヤ人青年を恋人に持つ。
- アルベール・カミュ: ロベール・プラニョル - 作家。サルトルとボーヴォワールの友人。
- フランソワ・モーリアック: フィリップ・バルディ - 高名な作家。
- ネルゴン: ユベール・ドゥラットル - 舞台演出家。サルトルの友人。
出典
外部リンク
- 公式ウェブサイト(日本語)
- サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 - allcinema
- サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 - KINENOTE
- Les amants du Flore - IMDb(英語)


