平 行義(たいら の ゆきよし)は、平安時代中期の貴族。桓武平氏高棟流、参議・平親信の次男。官位は従四位下・武蔵守。
経歴
一条朝の長徳年間(995年-999年)但馬権守、長保年間(999年-1004年)武蔵守と地方官を務める。武蔵守以後の任官記録がなく、散位であったと見られる。寛弘8年(1011年)一条上皇葬送の儀に参加した際の位階は五位であった。
三条朝の長和4年(1015年)禎子内親王の着袴の儀に於いて、左大臣・藤原道長に召し取らた際に横笛を一品式部卿・敦明親王に授ける。その演奏を聞いた右大臣・藤原顕光、大納言・藤原道綱は感涙したという。長和5年(1014年)石清水祭臨時祭試楽に参じた際の位階は四位であった。
後一条朝の寛仁元年(1017年)6月12日に父・親信が疫病のため没すると、同年7月6日に行義も疫病により後を追うように卒去。
官歴
- 正暦5年(994年)5月26日:蔵人兵庫助
- 時期不詳:従五位下
- 長徳2年(996年) 正月25日:但馬権守
- 長保6年(1004年) 7月17日:見武蔵守
- 寛弘5年(1008年) 10月16日:見散位
- 寛弘8年(1011年) 7月8日:見五位
- 長和5年(1014年) 3月12日:見四位
- 寛仁元年(1017年) 7月6日:卒去
系譜
- 父:平親信
- 母:源通理の娘
- 妻:致明(源致明か)の娘
- 男子:平範国
- 生母不明の子女
- 男子:平師季
- 男子:平行親
脚注
参考文献
- 宮崎康充編『国司補任 第四』続群書類従完成会、1990年




