ヤン・アッカーマンJan Akkerman、1946年12月24日 - )は、オランダ出身のロックミュージシャン、ギタリスト。

1968年にデビュー。1970年代にはプログレッシブ・ロック・バンド「フォーカス」で活躍し、脱退後はソロで活動している。同国の代表的なギタリストの一人で、50年以上のキャリアを誇る。

Akkermanのオランダ語での発音は「アケルマン」に近い。

来歴

アムステルダム出身。幼なじみのドラマーであるピエール・ファン・デル・リンデンと共に「ザ・フレンドシップ・セクステット」、「ジョニー・アンド・ヒズ・セラー・ロッカー」、で活動した後、1964年に「ジョニー・アンド・ザ・ハンターズ」を結成。1965年5月に「ザ・ハンターズ」として、ボブ・ディランの「ミスター・タンブリング・マン」のカバーをシングルとして発表した。

1968年8月に初のソロ・アルバム『タレント・フォー・セール』を発表。また、同年にカズ・ラックス、ファン・デル・リンデンらとブレインボックスを結成してアルバムを発表するが、一年足らずで離脱。1969年秋にタイス・ファン・レール(キーボード、フルート、ボーカル)が率いていたトリオ・タイス・ファン・レールに加入。彼の加入によってフォーカスが誕生した。

フォーカスは国際的な成功を収めたオランダのロック・バンドの最古参の一つであり、アッカーマンも、1973年にはイギリスの音楽雑誌『メロディ・メイカー』の読者投票で「世界一のギタリスト」に選ばれた。彼はフォーカスでの活動と並行してソロ活動も続け、アルバム『プロフィール』 (1972年)と『流浪の神殿』(1974年)で、アメリカのBillboard 200にチャート・インを果たしている。

1976年にフォーカスを脱退。同年、ブレインボックス時代の盟友ラックスとのコラボレーション・アルバム『エリ』を発表して、オランダのアルバム・チャートで最高4位を記録した。

1985年、フォーカス時代の盟友ファン・レールとのコラボレーション・アルバム『青い旅路』(原題:Focus)を発表。1980年代後半にはレイ・フェンウィックとコージー・パウエルを中心としたユニットであるフォースフィールドの『ザ・タリスマン』(1988年)と『トゥ・オズ・アンド・バック』(1989年)に参加した。

1990年4月20日、ファン・レール、ファン・デル・リンデン、ベルト・ライテルに合流してフォーカスの再結成に参加して、オランダのラジオ局Radio Veronicaの番組『Oud Van Goud』のためにアペルドールンのAmericahalで約40分間のライブ演奏を披露。この模様はテレビで放映された。

その後はフォーカスやブレインボックスの再結成には参加せずに、2024年現在に至るまで一貫してソロ活動を続けている。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『タレント・フォー・セール』 - Talent for Sale (1968年)
  • 『プロフィール』 - Profile (1972年)
  • 『流浪の神殿』 - Tabernakel (1973年)
  • 『寛ぎの時』 - Jan Akkerman (1977年)
  • 『3』 - Jan Akkerman 3 (1979年)
  • Oil In The Family (1980年)
  • Pleasure Point (1982年)
  • It Could Happen To You (1982年)
  • Can't Stand Noise (1983年)
  • From the Basement (1984年)
  • 『ザ・ノイズ・オブ・アート』 - The Noise of Art (1990年)
  • Puccini's Café (1993年)
  • Blues Hearts (1994年)
  • The Guitar Player (1996年)
  • 『フォーカス・イン・タイム』 - Focus in Time (1996年)
  • 『パッション』 - Passion (1999年)
  • 『CU』 - C.U. (2003年)
  • Jazzah (2009年)
  • Fromage a Trois (2009年)
  • Minor Details (2011年)
  • North Sea Jazz (2013年)
  • Close Beauty (2019年)

ライブ・アルバム

  • 『ライヴ』 - Live (1978年)
  • Santa Barbara - Live in Kiel/Stuttgart (1981年) ※ヨアヒム・キューンとの連名
  • Live at the Priory (1998年)
  • 10,000 Clowns On A Rainy Day (1997年)
  • Live at Alexander's (1999年)
  • 『CU2』 - C.U.2 Live in Tokyo (2007年)
  • Live in Concert - The Hague 2007 (2008年)

コンピレーション・アルバム

  • The Best of Jan Akkerman and Friends (1979年)
  • The Complete Guitarist (1986年)
  • Guitar Special (1991年)
  • The Complete Jan Akkerman (2018年)

共作アルバム

  • 『エリ』 - Eli (1976年) ※カズ・ラックスとの連名
  • Meditation (1977年) ※トニー・スコットとの連名
  • 『アランフェス』 - Aranjuez (1978年) ※クラウス・オガーマンとの連名
  • Transparental (1980年) ※カズ・ラックスとの連名
  • 『青い旅路』 - Focus (1985年) ※タイス・ファン・レールとの連名
  • Blues roots (1998年) ※カーティス・ナイトとの連名
  • Thunder From the Blue Sky (2008年) ※ペロ・ステファノスキーおよびダミール・イメリとの連名

ブレインボックス

  • 『ブレインボックス』 - Brainbox (1969年)

フォーカス

  • 『イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス』 - In and Out of Focus (1970年) ※蘭初回盤のタイトルは『Focus Plays Focus』
  • 『ムーヴィング・ウェイヴス』 - Moving Waves (1971年) ※蘭初回盤のタイトルは『Focus II』
  • 『フォーカスIII』 - Focus 3 (1972年)
  • 『フォーカス・アット・ザ・レインボー』 - Focus at the Rainbow (1973年) ※ロンドン公演を収録したライブ・アルバム
  • 『ハンバーガー・コンチェルト』 - Hamburger Concerto (1974年)
  • 『マザー・フォーカス』 - Mother Focus (1975年)
  • 『シップ・オブ・メモリーズ-美の魔術-』 - Ship of Memories (1976年) ※アッカーマン在籍時のアウトテイクを収録

フォースフィールド

  • 『ザ・タリスマン』 - The Talisman (1988年)
  • 『トゥ・オズ・アンド・バック』 - To Oz and Back (1989年)

脚注

注釈

出典

引用文献

  • Johnson, Peet (2015), Hocus Pocus: The Strife and Times of Rock's Dutch Masters, Tweed Press, ISBN 978-0-646-59727-0 

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • www.JanAkkerman.nl (Jan Akkerman fansite)

駿河屋 ヤン・アッカーマン/パッション(洋楽)

ヤン・アッカーマン YouTube

ヤン・アッカーマン/ノイズ・オブ・アート by メルカリ

Jan Akkerman in 't Uivernest, Hank. Okt. 21th, 2017 YouTube

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