ルビジア(学名:Rubidgea)またはルビジェアは、後期ペルム紀のアフリカ大陸に生息した絶滅したゴルゴノプス科の属。タイプ種はRubidgea atrox。本属は後期ペルム紀に生息した派生的大型ゴルゴノプス類であるルビジア亜科に属しており、同亜科においても特に派生的である。全長は3メートルとゴルゴノプス類の中ではイノストランケビアに迫る大型の属であり、また頑強な体格を持つ。門歯は左右5本ずつで、また犬歯よりも後方の歯は小型かつ少数であった。

発見の歴史

ルビジアの最初の化石は1930年代に古生物学者ジェームズ・キッチングの父 C. J. M. "Croonie" Kitchingが発見した。発見地は南アフリカ共和国東ケープ州のNieu-Bethesda郊外に位置するドゥーンバーグ農場であった。この発見は1938年に論文化され、ロバート・ブルームが化石をRubidgea kitchingiと命名した。ブルームはこの新しいゴルゴノプス科の化石の大きさを特筆しており、新種であると主張した。その後数十年に亘る発見を経て、ゴルゴノプス類の新しい亜科が設立されるべきであるというブルームの考えは賛同を受け、ルビジア亜科が設立に至った。

特徴

ルビジアはアフリカから化石が産出したゴルゴノプス類としては2016時点で最大の属であり、ゴルゴノプス類全体においても史上最大級のものであった。最大の標本では頭骨長が45センチメートルまたは47センチメートルに達し、後頭部の幅は吻部の3倍まで拡大する。ルビジアは頑強な体格を持つ大型の頂点捕食者であり、上下に厚い頭蓋骨や長いサーベル状の犬歯を有した。ルビジアが属するルビジア亜科はこうした頑強な骨格形態を持ち、また骨が高度に緻密化していることが特徴に挙げられる。ルビジア属には3種が分類されており、R. atroxR. platyrhinaR. majoraがそれにあたる。

分類

ルビジア亜科は派生的なゴルゴノプス科のグループであり、アフリカ大陸でのみ化石が発見されている。ルビジア亜科は6属17種からなり、ロシアで化石が産出しているイノストランケビア亜科と姉妹群をなす。ルビジア亜科はゴルゴノプス類の中でも特異的な形態形質を示すため研究が進んでいるグループであり、他のゴルゴノプス類は頭蓋骨の形態形質が分類群間で似通っているため効果的な区別が難しい。以下のクラドグラムはKammerer and Rubidge (2022)に基づき、ゴルゴノプス類の類縁関係を示す。

層序と地理

ザンビアの上部マドゥアビサ泥岩層やマラウイのChiweta単層をはじめ、アフリカの盆地ではルビジア亜科のゴルゴノプス科を含む数多くの獣弓類の種が生物層序のマーカーとして用いられている。ルビジアの化石がタンザニアのウシリ層から回収されたことからは、南アフリカ共和国とタンザニアとの間で上部ペルム系堆積物の生層序学的相関性が示唆される。

なお、上記でロシアの分岐群の1つとして挙げたイノストランケビアであるが、2023年にはInostrancevia africanaという新種のイノストランケビアがアフリカから報告されている。本種はアフリカでルビジア亜科が姿を消した後に頂点捕食者として出現したとみられており、ペルム紀の終わりにはアフリカでの頂点捕食者の交代を含む生態系シフトが発生していたことが示唆されている。

出典


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