一ノ関運輸区(いちのせきうんゆく)は、岩手県一関市にあった東日本旅客鉄道(JR東日本)盛岡支社の車両基地、および乗務員(運転士・車掌)基地である。
2023年(令和5年)3月18日改正で運輸部門(運転士・車掌)は盛岡支社一ノ関統括センターに、検修部門は東北本部盛岡車両センター一ノ関派出所にそれぞれ分割された。
配置車両に記されていた略号
「盛イチ」…盛岡支社を意味する「盛」と、一ノ関を意味する「イチ」から構成される。
東北本部への移管時に配置されていた車両
2022年(令和4年)4月1日現在の配置車両は次のとおり。 2023年(令和5年)3月18日付の組織改正に伴い、所属していた車両は全車東北本部盛岡車両センターに転属し、同センター一ノ関派出所に常駐の扱いとなっている。
キハ100系気動車
- 0番台23両が配置されている。
- 大船渡線、北上線、東北本線(一ノ関 - 北上間)で運用される。
- 2011年(平成23年)3月11日、東北地方太平洋沖地震による津波で、大船渡線大船渡 - 下船渡間で地震により停車していた2両(キハ100-30・38)が冠水、廃車となった。
- キハ100-1・3の2両が内外装ともにポケットモンスターのキャラクターを装飾したPOKÉMON with YOU トレインに改造され、2012年(平成24年)12月22日から(ただし28日までは事前招待客のみが対象)臨時快速「ポケモントレイン気仙沼号」として大船渡線の一ノ関 - 気仙沼間で運行を開始した。
組織体系と歴史
旧・一ノ関車掌区
- 1929年(昭和4年)5月1日 - 仙台車掌所一ノ関支所設置。
- 1943年(昭和18年)1月10日 - 一ノ関車掌区に昇格。
- 1960年(昭和35年)10月10日 - 一ノ関管理所発足に伴い営業科に編入。一ノ関管理所列車乗務員室となる。
- 1969年(昭和44年)2月10日 - 一ノ関管理所廃止。一ノ関車掌区復活。
旧・一ノ関運転区
一ノ関機関区
- 1890年(明治23年)4月16日 - 一ノ関機関庫設置(のち一ノ関機関区に改称)。
- 1960年(昭和35年)10月10日 - 一ノ関管理所発足に伴い、運転部門は運転科、検修部門は車両科に編入。
- 1968年(昭和43年)7月10日 - 一ノ関管理所運転科を分離、一ノ関機関区発足。
- 1987年(昭和62年)3月1日 - 一ノ関運転区に改称。
一ノ関客貨車区
- 一ノ関検車支区
- 1929年(昭和4年)4月1日 - 仙台検車区一ノ関派出所設置。
- 1938年(昭和13年)10月14日 - 仙台検車区一ノ関支区に昇格。
- 1946年(昭和21年)7月1日 - 小牛田検車区設置により、小牛田検車区一ノ関支区となる。
- 1950年(昭和25年)8月1日 - 組織改正により、盛岡検車区一ノ関支区となる。
- 一ノ関車電区
- 1927年(昭和2年)11月19日 - 仙台電力区一ノ関電灯検査手詰所設置。
- 1935年(昭和10年)5月1日 - 仙台車電区発足により、仙台車電区一ノ関助役詰所に昇格。
- 1946年(昭和21年)5月1日 - 仙台車電区一ノ関支区に昇格。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 一ノ関車電区に昇格。
- 検車支区・車電区統合後
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 一ノ関検車支区・一ノ関車電区を統合し、一ノ関客貨車区発足。
- 1960年(昭和35年)10月10日 - 一ノ関管理所発足に伴い、車両科に編入。
- 1969年(昭和44年)2月10日 - 一ノ関管理所廃止。一ノ関客貨車区復活。
- 時期不明 - 一ノ関機関区に統合。
車掌区・運転区統合後
- 1989年(平成元年)3月16日 - 一ノ関運転区と一ノ関車掌区を統合して一ノ関運輸区発足。同時に一ノ関運転区気仙沼派出・気仙沼駅乗務員を統合・編入し、一ノ関運輸区気仙沼派出を設置。
- 1992年(平成4年)3月15日 - 大船渡線営業所発足に伴い一ノ関運輸区気仙沼派出廃止(運転士は大船渡線営業所運輸科、車掌は一ノ関運輸区へ)。
- 2023年(令和5年)3月18日 - 組織改正に伴い、運輸部門は一ノ関駅と統合し盛岡支社一ノ関統括センターに、車両検修部門は東北本部盛岡車両センター一ノ関派出所に分離する。
脚注
関連項目




