この項目では、2017年シーズンのJ2リーグについて述べる。
概要
J2リーグとして19年目のシーズン。
明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナー(冠スポンサー)として、「2017明治安田生命J2リーグ」の名称で行う(4年契約の3年目)。
この年から放映権の更新に伴い、メディア中継はそれまでのスカパー!によるCS中継が終了 し、パフォーム・グループが展開するOTTサービス「DAZN」での配信がメインとなった。
スケジュール
2016年12月13日にスケジュールと概要が発表された。2月26日開幕、11月18日閉幕の全42節・合計462試合で行われた。また2017年1月25日には試合日程と第28節までのキックオフ時間が発表され、前年までと異なり週末の試合については「土日分散開催」が基本となった。
2017年シーズンのJ2クラブ
2017年シーズンのJ2のクラブ数は前年同様の22。
2016年のJ1リーグ16位の名古屋グランパスは初の降格。17位の湘南ベルマーレは2014年シーズン以来3年ぶり、18位のアビスパ福岡は2015年シーズン以来2年ぶりの降格。2016年のJ3リーグ優勝の大分トリニータは2015年シーズン以来2年ぶりの昇格。
- クラブライセンスについては2016年9月28日承認時点のもの。監督については2017シーズン開幕当初の監督。名古屋・湘南・福岡のJ1での順位は年間通算成績。
監督交代
特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。
キットサプライヤー・スポンサー
レギュレーション
レギュレーションについては2016年12月13日に発表された が、前年まで行われていたJ2・J3入れ替え戦が行われなくなり、下位2チーム (J3上位チームのJ2ライセンス取得状況により変動あり)がJ3に自動降格することとなった。
リーグ概要
開幕前の予想では、主力が大幅に流出しながらも若手有望株を多数加入させ曺貴裁の下でスタイルを継続する湘南、風間八宏の下で体制一新で初のJ2に望む名古屋、主力級の選手を複数加入させた福岡のJ1降格チームに加え、前年最終節で自動昇格圏内から転落し、J1昇格プレーオフで惜敗した松本などが優勝争いの軸になるとみられていた。
序盤15節(全日程の約3分の1)までに7チームが入れ替わりで首位に立つという大混戦で始まったシーズンだが、第18節以降はスタイルを早々に確立させた湘南と福岡のマッチレースの様相を見せる。しかし福岡は第28節からの6試合で3分3敗と停滞、対照的に第25節から12戦負け無し(9勝3分)の湘南が独走態勢に入る。湘南は自動昇格のかかった第37節から足踏みするも、第39節に2位福岡が引き分けたことにより自動昇格となる2位以内が決定、翌日の試合でJ2優勝を決めた。その一方で、一時は自動昇格は確実と思われていた福岡に追いついたのが、シーズン前の経営危機がありながらも序盤から着実に勝ち点を積み上げ昇格プレーオフ権内をキープし、第30節以降の連勝で一気に上位に迫ってきた長崎。さらにこの2チームにシーズン途中に加入したMFガブリエル・シャビエルが攻守に活躍し、第34節から5勝1分けで一気に勝ち点を積み上げた名古屋も絡んだ三つどもえの展開となり、第40節終了時点では2位長崎を勝ち点差2で3位福岡・4位名古屋が追う展開となっていた。迎えた第41節、昼の試合で福岡が引き分け、名古屋が敗戦し、その夜の試合で長崎が勝利したことにより長崎の2位が確定。クラブ創設13年目にして初のJ1昇格を手にした。その後、第42節で3位の福岡が引き分け、4位の名古屋が勝利した事でこちらも最終節で順位が入れ替わる事となった。
昇格プレーオフ (PO) 進出を争う戦いでは福岡と名古屋の出場が決まった一方で、最終節に残る2枚の切符を徳島・東京V・松本・千葉の4チームで争うことになった。リカルド・ロドリゲスとミゲル・アンヘル・ロティーナという共にスペイン人の新指揮官を迎えた5位徳島と6位東京Vは東京Vのホーム・味の素スタジアムで『勝った方がPO進出』という直接対決となり、中盤を徳島が支配する展開ながらも前半31分にDF平智広のゴールで東京Vが先制。徳島は後半4分(49分)にFW渡大生の今シーズン23得点目で同点に追いつくが、東京Vの守備陣をなかなかこじ開けられず、試合終了間際の後半43分(88分)に東京VのMF内田達也がゴール前の混戦を押し込んで勝ち越し、まず東京VがPO進出を決める。勝ち点差1の徳島と東京Vが直接対決のため、こちらも『勝てばPO進出』となる7位松本はホーム・松本平広域公園総合球技場で相性のいい京都と対戦したが、前半20分の京都DF本多勇喜のゴールによる失点を挽回できず敗戦、PO進出を逃す。徳島と東京Vを勝ち点差2で追い、4チームの中で唯一自力でのPO進出の可能性がない8位千葉はホーム・フクダ電子アリーナで前節PO進出の可能性のなくなった横浜FCと対戦。試合開始早々にオウンゴールで失点するも30分にMF町田也真人の角度のないところからのシュートが決まって同点に追いつき、さらに試合終了間際の後半アディショナルタイム2分(90 2分)、DF近藤直也のヘディングシュートで劇的な勝利。リーグ終盤7連勝を決め、他会場の結果により6位となり逆転でPO進出を決めた。この結果、プレーオフの組み合わせは、3位の名古屋と6位の千葉、4位の福岡と5位の東京Vということになった。
下位では、群馬がリーグ開始早々から低迷。FWカン・スイルの加入で一時持ち直しの気配を見せるも第18節以降は浮上のきっかけすらつかめず最終的に年間5勝(5分け32敗)のみに終わり最下位。残留争いでは前年までの躍進の立役者であった上野展裕の途中解任という大なたを振るいながら守備の立て直しが出来なかった山口と、複数の連敗でなかなか浮上できない熊本、一時はクラブ初の5連勝を挙げながらもその前後の連敗が響いた讃岐による争いとなり、最終節の結果19位讃岐・20位山口・21位熊本の順位に終わったが、最終節と同日に行われたJ3リーグ第32節の結果、J3の上位3チームが栃木と、J2ライセンスを持たない秋田・沼津に絞られたことにより、入れ替え枠が1減となって熊本までの残留が確定、12月3日に行われたJ3最終節の結果により秋田の優勝・栃木の2位が確定したことにより、最下位群馬のJ3降格が決定した。
結果
順位表
順位推移表
1節-21節
22節-42節
最終更新: 2017年11月19日
出典: J. League data
戦績表
J1昇格プレーオフ
表彰
得点ランキング
最終更新は2017年11月19日の試合終了時
出典: J. League Data
ハットトリック
月間MVP
観客動員
最終更新:2017年11月19日
出典: J. League Data
註記:
† 前シーズンはJ1。‡ 前シーズンはJ3。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 2017年のスポーツ
- 2017年のサッカー
- 2017年のJリーグ
- 2017年のJ1リーグ (J1)
- 2017年のJ3リーグ (J3)
- 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会
外部リンク
- Jリーグ公式サイト




