真主齧上目(しんしゅげつじょうもく、Euarchontoglires)は、哺乳類の一群である。ユーアルコントグリレス上目、真主歯上目、真主齧類、真主獣山鼠類(しんしゅじゅうさんそるい)ともいう。超霊長類(Supraprimates)と同義。ローラシア獣上目の姉妹群とされ、ともに北方真獣類を構成する。
概要
遺伝子配列解析とレトロトランスポゾン・マーカーのデータに基づく哺乳綱の上目で、齧歯目、兎形目、登木目、霊長目、皮翼目からなる。
真主齧上目は、おそらく8500–9500万年前の白亜紀に、姉妹群であるローラシア獣上目と分かれた。この仮説は、化石と分子生物学的証拠の両方に裏付けられている。
系統
真主齧上目はグリレス類(Glires 齧歯目、兎形目)と真主獣類(Euarchonta、霊長目、皮翼目、登木目)に系統分類できるとされるものの、真主齧類内の目の系統関係は2013年現在曖昧なままである。特に登木目の位置づけの決定は2017年現在でも難しい。登木目が霊長目や皮翼目の姉妹群となる研究成果がある一方 、グリレス類の姉妹群とする成果や、真主齧類で最も祖先的だとする成果もあり、後者2つのいずれかが正しいとすれば、真主獣類という系統は否定される事になる。
このように真主齧上目内の系統は確定していないものの、以下に系統樹の一例をあげる:
出典
参考文献
- Kriegs, Jan Ole, Gennady Churakov, Martin Kiefmann, Ursula Jordan, Juergen Brosius, Juergen Schmitz (2006). “Retroposed Elements as Archives for the Evolutionary History of Placental Mammals”. PLoS Biol 4 (4): e91. doi:10.1371/journal.pbio.0040091. (PDF版)
外部リンク
- Placental mammal diversification and the Cretaceous-Tertiary boundary



