瀬石温泉(せせきおんせん)とは、北海道目梨郡羅臼町瀬石にある温泉(野湯)。カタカナでセセキ温泉と表記する場合もある。海岸線の際にあり満潮時には海没することから、旅行者向けガイドブックやテレビ番組でしばしば取り上げられる。
名称の由来
アイヌ語の古語で温泉を意味する「セセㇰイ(sesek-i)」(熱い・所)に由来する。
泉質
ナトリウム塩化物泉。泉源は64度。新第三紀層の火山砕屑岩中の亀烈から噴出しており、陽イオンではナトリウムイオンを出し、陰イオンでは塩素イオンが多い塩化物泉(食塩泉)となる。潮汐に伴い海水の影響を受けるため、泉温は一定しない。
管理
濱澤水産(株式会社丸濱ワーク)が管理している野湯。温泉は私有地内にある。周辺には漁師の瀬石番屋があるのみ。入浴の際には、管理者に一言断りを入れる必要がある。入浴料は無料(募金箱あり)。水着を着用しての入浴可。
開湯期間は7月初旬〜9月中旬又は下旬。干潮時のみ入浴可能。おすすめの時間帯はお昼前後としている。入り口にはゲートが設置しており、ゲートが開いている時間帯のみ入浴できる。入浴時間は干潮時の清掃後に限られるため、日によって変わり問い合わせて欲しいとしている。
瀬石温泉の標柱が立った駐車場があり、駐車容量は10台程度。駐車場にトイレあり。近隣の空き地、海岸の砂利部分はコンブ干場になっており、車両の立ち入り・焚き火・キャンプは禁止されている。
- 管理上の負担
浴槽が海没するたび、毎日海藻等の除去、海水の汲み上げなどの清掃を行っている。知床半島の世界遺産登録後に観光客が激増しマナーが悪化するなど、管理上の負担は見かけ以上に大きい。このため、2006年には管理人が決まらず閉鎖寸前になった。現在は、濱澤水産(株式会社丸濱ワーク)が管理している。
その他
『北の国から 2002 遺言』のロケ地としても使われた。
アクセス
北海道道87号知床公園羅臼線を羅臼町市街地から北上、車で約20分(23km)。海側に大きな標柱を持つ駐車場が目印。
脚注
参考文献
- 知床町立知床博物館編『知床の地質』(北海道新聞社、2009)
関連項目
- 日本の温泉地一覧
外部リンク
- 世界遺産 瀬石温泉〜北海道の秘湯〜知床羅臼のせせき温泉




![瀬石温泉 [北海道目梨郡羅臼町] H.T.Information](https://touring.hokkaido.world/wp-content/uploads/2021/08/瀬石温泉-5-1536x865.jpg)