内部駅(うつべえき)は、三重県四日市市小古曽三丁目にある、四日市あすなろう鉄道内部線の駅で同線の終着駅である。

歴史

  • 1922年(大正11年)6月21日:三重鉄道の小古曽駅 - 当駅間開通時に開業。
  • 1944年(昭和19年)2月11日:会社合併により三重交通の駅となる。
  • 1964年(昭和39年)2月1日:三重交通の鉄道事業分離譲渡により、三重電気鉄道の駅となる。
  • 1965年(昭和40年)4月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
  • 2015年(平成27年)4月1日:四日市あすなろう鉄道に移管、当駅で出発式が行われる。駅施設は四日市市の所有となる。
  • 2017年(平成29年)3月4日:住民の寄付により発着メロディを導入。曲は「うつべ音頭」と「はばたけ!うつべ」。
  • 2021年(令和3年)
    • 3月28日:駅前広場の整備が完了し、完成記念式典を行う。
    • 8月21日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。

駅構造

単式ホーム1面1線を持つ地上駅。ホームは線路北側にあり、有効長は3両。駅舎(改札口)はホーム北側にある。改札は電車到着後に行われ、改札口にはICカードに対応するためのIC改札機が設置されている。電車の発着時には地域活性化を意図して2016年(平成28年)に作詞・作曲された「うつべ音頭」と「はばたけ!うつべ」(オルゴール調)が交互に流される。

駅構内に四日市あすなろう鉄道の内部車庫・検修庫(施設の管轄は近鉄名古屋輸送統括部)がある。内部・八王子線の車両はすべてここに所属する。重要部・全般検査の際は、車体は車庫内で行い、床下機器・台車などはトラックで近鉄の塩浜検修車庫に輸送して行う。

かつては当駅から鈴鹿市の伊船地区までの延伸計画があり、実際に工事にも着手していたため、駅周辺にその遺構がある。なお、車止めの先には高架構造の国道1号(国道25号との重複区間)があり、延伸は実質的に不可能な状態である。

利用状況

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

内部駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

駅周辺

駅南側を通る国道バイパスを境に風景が変わる。バイパスの北側は民家が多く、商店が点在する。自動車教習所・公立小学校・内部線の線路終端(車止め)もこちら側にある。バイパスの南側は工業地となっているが、スーパーセンターやコンビニもある。ちなみに、内部川は駅から少し離れた所を西から(南を通って)東へ蛇行しながら流れる河川のことをいう。

駅前と三重県道407号線の間にはタイヤ販売店や一軒家があったが、駅前広場の整備が行われた後は駅前ロータリー(送迎車用)と駐輪場(460台収容)となった。

バス路線

三重県道407号線沿いにある「内部駅前」停留所が最寄りとなる。同停留所は三重交通の53系統(四日市平田線:近鉄四日市 - 平田町駅)が経由する。かつては同事業者の51系統(四日市長沢線:近鉄四日市 - 和無田改善センター)も経由していたが、2020年9月30日の運行をもって路線廃止となった。

隣の駅

四日市あすなろう鉄道
■内部線
小古曽駅 - 内部駅

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 岩間昌子「四日市あすなろう鉄道 八王子線・内部線」『ローカル鉄道の解剖図鑑』、エクスナレッジ、2016年10月22日、118 - 119頁、ISBN 978-4-7678-2217-4。 

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

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内部駅(四日市あすなろう鉄道内部線)