沙田至中環線(さでんしちゅうかんせん、略称 : 沙中線)は、香港の新界沙田と香港島を結ぶ香港MTRの運行系統である。

路線

沙中線は香港で人口が最も多い新界・沙田から九龍半島東部を抜け、ヴィクトリア・ハーバーを海底トンネルで横断し香港島の中環(セントラル)エリアに至る、全長約17キロの路線である。

区間は10カ所に駅を設置。区間は二期の建設期間に分けられ、第一期は大囲 - 紅磡間、第二期は紅磡 - 金鐘間となる。

うち乗換駅が大囲駅(東鉄線)、鑽石山駅(観塘線)、何文田駅(観塘線)、紅磡駅(東鉄線・中国直通列車)、会展駅(北港島線・計画中)金鐘駅(荃湾線、港島線、南港島線)である。

第一期区間の大囲 - 紅磡間(2018年5月以前は東西走廊と呼称)は開業時より馬鞍山線及び西鉄線と直通し、屯馬線として一体化された運行が行われる。第二期区間の紅磡 - 金鐘間(2018年5月以前は南北走廊と呼称)は開業時より紅磡駅から東鉄線に直通し、名称も東鉄線が踏襲される。

2020年2月14日、大囲 - 啓徳間が開業した。

2021年6月27日、啓徳 - 紅磡間が開業した。

2022年5月15日、紅磡 - 金鐘間が開業した。これにより、10年間に渡ったこの計画の全ての工事が終了した。

使用予定の車両

屯馬線

全て8両編成での運行となる。

  • SP1900形 - 川崎重工業および近畿車輛で製造。一部車両は東鉄線から転属予定である。
  • 港鉄屯馬線中国製列車(C-Train)- 中国・中車長春軌道客車(CRRC)で製造。2017年より馬鞍山線にて運行されている。

東鉄線

  • 香港東鉄線現代ロテム電車(R-Train) - 2022年運行開始。

これによって既存のメトロキャメル電車は引退、SP1900形は屯馬線へ転属となった。

駅一覧

  • 背景色が■かつ斜字体で示す駅は未開業の駅。

諸問題

建設費の増大が問題になっている。当初、立法会は沙中線の建設予算として714億香港ドル(約7,344億円)の支出を承認した。しかしながら、2012年3月まで、建設コストと路線の変更によって、予算が798億香港ドルに増額している。2017年12月までに、建設コストと路線の変更によって予算が971億香港ドルに増額している。。

また、構造物の手抜き工事が問題になり、2018年8月にはMTRのリンカーン・リョン(梁国権)CEOが退任する事態にもなった。

脚注

外部リンク

  • 港鉄沙田至中環線(中国語)
  • MTR Shatin to Central Link(英語)

路政署 沙田至中环线「东铁线过海段」

沙田至中環線項目紅磡站擴建部分的連續牆及月台層板建造工程調查委員會 大律師及律師

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